眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

2016-01-01から1年間の記事一覧

贈りもの

ほらね。以前言った通り、 毎日更新が二、三日に一回になると、 すぐに一週間に一回になってしまう。 このまま、一か月に一回になりませんように。 今日は、クリスマスに詠んだ短歌をもとにした詩です。 もとの短歌は、こちら。 “聖き夜が明けて染まりし空ほ…

途中を生きてる

今、ネットで見て知った。 好きなバンドが解散してしまう。 去年も好きだった(今でも好きだけど)、 別のバンドが解散してしまい、 一年前の今頃は、最後のCDやDVDが、 家に届くのを待ってたんだ。 専業主婦だし、 田舎に住んでるし、 ライブなんてなかなか…

人工知能と生きる

ああ、昨日は一日ブログをお休みしてしまった。 別に、二、三日に一回の更新でもいいかと思うんだけど、 私の場合、そうやって甘やかすと、 すぐに、二、三か月に一回の更新となり、 二、三年に一回となり、ついには二十年後にやって来て、 昔を懐かしんだり…

痛快なこと

作家・佐藤愛子 先日、テレビのトークバラエティに、作家の佐藤愛子さんが出演されていた。 九十歳を過ぎて書かれたエッセイ本が大好評で、お話もそのことが中心だった。 私が二十代半ばの頃、佐藤さんのエッセイや小説ばかり読んでいた時期がある。 特にエ…

短歌から詩を創る

この三日間は、 当日、私の短歌ブログに載せた短歌をもとに詩を創り、 こちらのブログに書きました。 ブログ以外でも、初の試み…… さっき短歌を詠んだばかりだから、 心情的には、そのままなので、 わりとスムーズに創れるかなと思ったのですが、 そうでもな…

献上

(詩) 私がとうに自分の全てを 軽んじていたことを どうして見抜かれたのですか 美しい方は不思議 特別な力を持っている 何一つ憎むところがない 髪に花を飾る 歌う 舞う 贈り物を考える 見返りは求めない 苦しいとは どういうことだったろう 凍りつく夜に …

ここに居る

(詩) 空はどちらに傾くか もちろん星の進む方 人の心はどちらに向くか 彼方に涙の溜まる池 終着点に星は着く 空は端をまとめられ きれいなギャザーよっている そのすぐそばに涙池 清らか水面 ありがたさ 今宵 大きな風が吹く 星は転がり 涙は飛んで 思った…

正しい怒り

(詩) 生まれたての 私の怒りは すぐに心から取り出され 私の心臓の前あたりで 震えて宙に浮いている 私は調べなければならない それが 当然の方向への 適度な大きさのもので 更に 誰がどう見ても 納得する性質を備えているかどうか 大丈夫か 大丈夫だな い…

午后四時

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 時がしんしんと降っている 日々がさらさらと積ってゆく はしゃぐことは一つもなくて 泣くことは選べない やり直せないことたちへの追憶 保護色になるばかりの希望たち 数えていると どの位細かく人生を切って 割り当…

普遍的

中学一年生の時、国語の授業の作文に、 作家になりたい、と書いた。 今は、もうさすがに、いろいろわかってきて、 そんな望みはなくなったけれど。 二年生に進級する時、その国語の先生に、 自分へのメッセージをお願いした。 (まだ若い女性の先生で、 優し…

詩人でしかない

詩人・中原中也 私にとって詩人といえば、 中原中也…… もう、この名前はね、 アイドルみたいに呼んでしまう。 詩が好きだし。もちろん。 生き様が詩人だし。 自由で、ほぼ詩のことしか考えてなかった人。周囲は大変。 生れてから死ぬまで、 ずーっと詩人でし…

風と共に……

マーガレット・ミッチェル 著 “風と共に去りぬ” “風と共に去りぬ” 世界的に有名な映画ですね。 私が初めて見たのは、小学校の四年生だったと思います。 とても感動して、そして今も、これ以上の映画に出会えていません。 アメリカの南北戦争を背景にした、こ…

少しだけ、さみしい猫

我が家に三匹いる猫のうちの一匹。 次男猫のサン。 四歳。 (長男猫マルに続いて、うちの子になった) 毛はキジトラ。 美男子。 そして、一番の特徴は、大きい。 体が、大きい。 太っているわけではなく、 いや、それも多少?はあるけど。 全体的に大きい、…

さっちゃん

(眠って見た夢を素材に、短い小説) いいお天気だね、さっちゃん。あんなに青い空。 このあたり全部、昔のままだね。田んぼも、原っぱも。 さっちゃん、ほんとにモデルやめて、こっちに帰って来るの? そうかあ、うん、さっちゃんが決めたことだから、きっ…

宿舎

(眠って見た夢を素材に、短い小説) “ふわふわさん”と呼ばれていたの。 本当に、ふわふわした女の子だったわ、私。 末っ子で、家で甘やかされて育てられた。 学校でも、友達がよく面倒を見てくれた。 大好きな彼氏も、私の世話をするのが好きって言っていた…

長い旅

(眠って見た夢を素材に、短い小説) 北側の窓から見る草原は、初夏の陽を浴びて、まばゆい程に輝いている。 そのずっと向こうには、東西に延びた道がある。 その道を東から来て、途中で南に折れて、車は帰って来る。 パパとママが帰って来る。 私は、広い階…

たいむぱらどっくす

先日、「サンタさん、これください」というブログの中で、 “時をかける少女”にしてほしいと書いた。 (少女は、どう考えても図々しかった) 過去に戻って、人生を変えるんだ! タイムトラベルばんざい! その時は、調子に乗って忘れていたけど、 過去って、…

猫も眠って夢を見る

我が家には、猫が三匹いる。 長男猫は、マルという。 三匹の中では、一番年上の五歳。 だと思われる。 というのも、元野良猫だったのを保護されて、 それが縁あって、うちに来たから、 本当の年齢はわからないのだ。 黒白の毛をした、小柄なマルは、 少し人…

金木犀

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 金木犀の花たえず咲くところへ 懐かしき者と 安らかなる者は行けるという 懐かしんだり 安らかになりたくて行くのではない その者が 誰かにとって懐かしく 夢とさえ 友のように寄り添える 安らかさを持っているからこ…

お題スロット「サンタさん、これください」

お題「サンタさん、これください」 はいっ! 私を、 時をかける少女、 にしてください! (少女じゃないけど) 子どもの頃から、こういう、 タイムトラベル的な話が好きだった。 過去へ行って、できなかったことをする。 あるいは、失敗しないようにやり直す…

本のこと

人から薦められた本は、おもしろくないが、 人は、書店や図書館にはない本を持っている。 ということを、昔聞き、 だね、と納得していた時期がある。 でも、例外はあるもので、 薦められて、何年も読まなかったことを、 後で後悔することもある。 私は、読書…

私が私

この前、テレビ(科学?哲学系?番組)を見ていて、 番組の中で語られている内容に、 ……! “幼い頃、存在の不思議さに目覚めた。 なぜ、僕は僕なんだろう、 なぜ、他の兄弟じゃないんだろう、 どうして、この体なんだろう” (言い方は少し違いますが、こうい…

伏せる

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 悲しみの色は少しもない 穏やかな 秋の昼だった それなのに 階段を上ると 胸の奥が ガシャガシャいう これは正しい悲しさではない これは正しい苦しさではない まっとうな生き方を まっとうな物事の受けとめ方を して…

想い出とか思い出したりする季節

記憶力がいいわけではないし、 例えば、卒業した学校の校歌だって、 全てまとめて忘れ去ってるぐらいだというのに。 こんなに秋が深まってしまって、 吹いて来る風も、 寂しいやら、もの悲しいやらで。 なんだかいろいろ、 思い出したりするではないか。 別…

お題スロット「我が家のペット」

お題「我が家のペット」 動物とは、ずっと距離があった。 子供の頃、家で飼っていた、 大きくもない犬からも逃げ回るほど。 怖いのねえ、言葉通じないし。 でも、好きだったよ。 そして、今。 毎日、三匹の猫の世話に追われてる。 家族が、猫を飼うって言っ…

時空

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 鈍い陽の差す 風の強い午後 ひんやりした肌は そのままに 眠ろうとして眠っていたのだ 体を真っ直にして まぶたを上に向けて 目覚めると 眠りにつく前より暗くなっている 天気が悪くなったのか 時間が とおにたったの…

いまさら自己紹介

ブログを始めて一週間以上経つのに、 いまさらの自己紹介です。 五年程前に、とある事情で仕事を辞めて、 専業主婦になりました。 仕事をすることも向いていませんでしたが、 家事も苦手で、居眠りばかりしているダメ主婦です。 元々、本を読んだり、文章を…

夢をみる

唯一の特技が居眠りなので、 夢は、他の人より、 たくさんみてると思う。 覚えてない夢もあるけど、 少しでも覚えてたら、夢日記に書く。 起きた時には、細かく覚えていても、 時間が経つにつれ、どんどん忘れて行く。 もったいない。 恐い夢とか、奇妙な夢…

寒いね。

なんだか急に寒くなった。 風も吹いてるし。 ああ、秋が終わって冬になるんだ。 暑いのとどっちがいいかと、 毎年考えるけど、 程度によるよね、ほんと。 何も考えられなくなるぐらいの、 厳しい気候はいりませぬ。 人生もそう。 ある程度の苦労は、 まあ、…

奇跡

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 奇跡 指先一つ 視線一つの気ままな采配で 命は世界へ振り分けられたのか 朝の光は眩しくて 崇高な何かを信じられそうな気もするのに けれど 昼間の雑踏の偶然は痛みを伴い 訴えて楽になりたくなる どこか遠い処で 私…