風と共に……
マーガレット・ミッチェル 著 “風と共に去りぬ”
“風と共に去りぬ”
世界的に有名な映画ですね。
私が初めて見たのは、小学校の四年生だったと思います。
とても感動して、そして今も、これ以上の映画に出会えていません。
アメリカの南北戦争を背景にした、この映画。
混乱の中を強く生き抜いて行く、主人公スカーレット。
どれほど憧れたことでしょう。
映画を見て、すぐに原作を読みました。(長い小説でした)
そして、映画に負けない程、感動しました。
小学生に、女の半生の何がわかったのかと言われれば、
全部はわかってなかったとは思うのですが。
(実は、今、この年齢でもよくわかりません)
数年後、再び映画を見て……
ああ、小説から映画化されるにあたって、ずいぶんカットされているのだなと。
原作を読んだ時よりも強く思いました。
まあ、あれだけの長さの原作を、完全に映画化するのは無理でしょうね。
それでも長時間の映画になってますが。
(なぜカットしたのか、本当のところは知りません)
月日は流れ、子供だった私も、今ではスカーレットより年上になってしまいました。(その間、映画は何度も見ました)
彼女のように、運命を殴り倒し(?)ながら生きるはずだった人生。
ですが、自分の性格ゆえか、運命になめられっぱなしとなりました。
それでも、“風と共に去りぬ”の、あの壮大なテーマ曲をどこかで聞くと、その度に、まさに血が沸く思いで“生き抜こう”と思うのです。
(この時、頭の中には、タラの地で、拳を握りしめ、生き抜いてみせると誓うスカーレットの姿が浮かんでいる)
ふだんはヘナヘナな私ですので、そういう瞬間が本当に必要だと思います。
小説のほうも、三度目となりますが、読みたい気分です。
居眠りさえしなければ、時間は作れるでしょうか。
ところで、スカーレットは、居眠りするタイプではないですね……