眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

献上

 (詩)

 

私がとうに自分の全てを

軽んじていたことを

どうして見抜かれたのですか

 

美しい方は不思議

特別な力を持っている

何一つ憎むところがない

 

髪に花を飾る

歌う 舞う

贈り物を考える

 

見返りは求めない

苦しいとは

どういうことだったろう

 

凍りつく夜に

探し回ったのは言葉

かじかんだ手で紡ぐ詩

 

美しい方へ

最後に

献上しましょう