読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

真理は遥か

 不思議なことといえば何だろう。

未確認飛行物体?

心霊現象?

異次元の世界に迷い込んだとか、

パラレルワールドから来たとか。

それとも宇宙の仕組み……

宇宙って、たくさんあるらしいし。

 

生命は、どこから来てどこへ行くのか。

死んだらどうなるんだろう?

天国へ行くのか、地獄行きか。

それとも輪廻転生を繰り返すのか。

 

今見てるこの現実は、全部夢だって言う人もいるよ。

あと、映像を見てるだけなんだ、とも。

ほんとの私は、どこにいるんだろう。

 

私が、こういういろんな不思議を吹き飛ばす位、

一番、不思議なのはね。

〈この生命が、私である〉ことだよ。

この生命は、私という意識でここにいる。

私という意識は、他の誰かの体に入ることはできない。

他の誰かの意識を生きることもできない。

この生命は、私の意識と体を担当して、ここにいるしかない。

 

でも、なんで〈私〉担当?

他の誰かじゃダメだったの?

人間以外でもよかったよね。

 

前世の因縁でもって私に生まれたんだというなら、

この生命の前世は、

どうしてそういう因縁を持つに至ったのか。

更に前世の因縁?それ、きりがない。

 

前世も来世もない、

死んだら天国へ……というなら、もっと不思議。

何か理由があるでしょう?

この生命が私として存在しなければならない理由が。

偶然なのかな。

選ぶことはできない。

だとしたら、ひどくない?

 

たとえば、悪魔の意識担当になった生命は嫌だったと思うよ。

そりゃ、神の意識担当の方がいいよ。

神は、悪魔を見て、

自分は神の意識担当で良かった、

悪魔なんて嫌だもの、と思わないのかしら。

 

私が、たった一つ、これが答えかなと思えたものはね。

この意識は、脳の働きによって作り出されたもので、

脳の付録みたいなものということ。

生命として、どこからも来てないし、どこへも行かない。

この脳と一緒に始まって終わる。

まあ、私なんかに正解がわかるわけはない。

でも、生きる上で、

ちょっと気が楽になったり、しないか。

 

真理というものはあると思う。

でも、それを知ったとして、

地球の人類に理解できるとは思えない。

私たちの悲しみや喜び、善悪の基準なんてものとは、

まったく違うところにある何かなんだろうね。

で、これも、私の意識の上の揺らぎみたいな考えなので。

 

本当にわからないことだらけの私たち。

わからないことの隙間に間借りして生きてるようなものなんだね。

 

でも、様々なことに興味を持ち、

あれが不思議だ、これはどうだと言っているところに、

人類の価値や意味もある気がする。

 

真理は遥かに遠い。

今日も、哲学の階段を駆け上がり、

宗教の扉を開け、

科学の空へと手を伸ばす。

 

いつか、誰か、真理のカケラを見つけたら、

時空を超えて発表してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神の責任 (詩)

 

余白を連れて歩いていた時に

目の端を掠めたこの世の痛みによって

毎日息をするということが

棘だらけの車輪を回しているように思われた

 

痛みは空に上げる

始まりの場所に還しておこう

私たちをお創りになった方の元へ

何故最初の悲鳴から

あの方の判断は

いつも五秒遅れるのか

その五秒が

私たちの何年にあたるのか

知っておいででしょうに

 

少し先に

この星に似た星が幾つも見つかる

隠し忘れた贈りもののように

どれが本物の祝福か

どれが絶たれた望みの標本か

私たちは何も知らない

知らないということを

すり潰して飲み干し

息をしているしかない

 

車輪の棘はそのままに

青と白の縞模様の

切り揃えられた春を迎える

あの方は今日も

私たちをお創りになった責任を

おとりになる気はないらしい