眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

宿舎

(眠って見た夢を素材に、短い小説) “ふわふわさん”と呼ばれていたの。 本当に、ふわふわした女の子だったわ、私。 末っ子で、家で甘やかされて育てられた。 学校でも、友達がよく面倒を見てくれた。 大好きな彼氏も、私の世話をするのが好きって言っていた…

長い旅

(眠って見た夢を素材に、短い小説) 北側の窓から見る草原は、初夏の陽を浴びて、まばゆい程に輝いている。 そのずっと向こうには、東西に延びた道がある。 その道を東から来て、途中で南に折れて、車は帰って来る。 パパとママが帰って来る。 私は、広い階…

たいむぱらどっくす

先日、「サンタさん、これください」というブログの中で、 “時をかける少女”にしてほしいと書いた。 (少女は、どう考えても図々しかった) 過去に戻って、人生を変えるんだ! タイムトラベルばんざい! その時は、調子に乗って忘れていたけど、 過去って、…

猫も眠って夢を見る

我が家には、猫が三匹いる。 長男猫は、マルという。 三匹の中では、一番年上の五歳。 だと思われる。 というのも、元野良猫だったのを保護されて、 それが縁あって、うちに来たから、 本当の年齢はわからないのだ。 黒白の毛をした、小柄なマルは、 少し人…

金木犀

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 金木犀の花たえず咲くところへ 懐かしき者と 安らかなる者は行けるという 懐かしんだり 安らかになりたくて行くのではない その者が 誰かにとって懐かしく 夢とさえ 友のように寄り添える 安らかさを持っているからこ…

お題スロット「サンタさん、これください」

お題「サンタさん、これください」 はいっ! 私を、 時をかける少女、 にしてください! (少女じゃないけど) 子どもの頃から、こういう、 タイムトラベル的な話が好きだった。 過去へ行って、できなかったことをする。 あるいは、失敗しないようにやり直す…

本のこと

人から薦められた本は、おもしろくないが、 人は、書店や図書館にはない本を持っている。 ということを、昔聞き、 だね、と納得していた時期がある。 でも、例外はあるもので、 薦められて、何年も読まなかったことを、 後で後悔することもある。 私は、読書…

私が私

この前、テレビ(科学?哲学系?番組)を見ていて、 番組の中で語られている内容に、 ……! “幼い頃、存在の不思議さに目覚めた。 なぜ、僕は僕なんだろう、 なぜ、他の兄弟じゃないんだろう、 どうして、この体なんだろう” (言い方は少し違いますが、こうい…

伏せる

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 悲しみの色は少しもない 穏やかな 秋の昼だった それなのに 階段を上ると 胸の奥が ガシャガシャいう これは正しい悲しさではない これは正しい苦しさではない まっとうな生き方を まっとうな物事の受けとめ方を して…

想い出とか思い出したりする季節

記憶力がいいわけではないし、 例えば、卒業した学校の校歌だって、 全てまとめて忘れ去ってるぐらいだというのに。 こんなに秋が深まってしまって、 吹いて来る風も、 寂しいやら、もの悲しいやらで。 なんだかいろいろ、 思い出したりするではないか。 別…

お題スロット「我が家のペット」

お題「我が家のペット」 動物とは、ずっと距離があった。 子供の頃、家で飼っていた、 大きくもない犬からも逃げ回るほど。 怖いのねえ、言葉通じないし。 でも、好きだったよ。 そして、今。 毎日、三匹の猫の世話に追われてる。 家族が、猫を飼うって言っ…

時空

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 鈍い陽の差す 風の強い午後 ひんやりした肌は そのままに 眠ろうとして眠っていたのだ 体を真っ直にして まぶたを上に向けて 目覚めると 眠りにつく前より暗くなっている 天気が悪くなったのか 時間が とおにたったの…

いまさら自己紹介

ブログを始めて一週間以上経つのに、 いまさらの自己紹介です。 五年程前に、とある事情で仕事を辞めて、 専業主婦になりました。 仕事をすることも向いていませんでしたが、 家事も苦手で、居眠りばかりしているダメ主婦です。 元々、本を読んだり、文章を…

夢をみる

唯一の特技が居眠りなので、 夢は、他の人より、 たくさんみてると思う。 覚えてない夢もあるけど、 少しでも覚えてたら、夢日記に書く。 起きた時には、細かく覚えていても、 時間が経つにつれ、どんどん忘れて行く。 もったいない。 恐い夢とか、奇妙な夢…

寒いね。

なんだか急に寒くなった。 風も吹いてるし。 ああ、秋が終わって冬になるんだ。 暑いのとどっちがいいかと、 毎年考えるけど、 程度によるよね、ほんと。 何も考えられなくなるぐらいの、 厳しい気候はいりませぬ。 人生もそう。 ある程度の苦労は、 まあ、…

奇跡

(私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩) 奇跡 指先一つ 視線一つの気ままな采配で 命は世界へ振り分けられたのか 朝の光は眩しくて 崇高な何かを信じられそうな気もするのに けれど 昼間の雑踏の偶然は痛みを伴い 訴えて楽になりたくなる どこか遠い処で 私…

音楽のある時間

私は別に、一日の大半を、 音に触れていたいというような人間ではないけれど。 それでも、元気を出したい時と、 眠りにつく前には、音楽がほしくなる。 元気を出したい時は、 やっぱり歌詞のある歌がいい。 音楽重視で、歌詞は大体しか聞いてないという人も…

お題スロット「秋の夜にしたいこと」

お題「秋の夜にしたいこと」 秋の夜長にしたいこと…… たとえばそれは、翌日の予定が特にない、 風のない静かな夜。 家族や猫も、別室で寝静まり、 夜更かしは続くよ、どこまでも。 熱い紅茶とクッキーを用意したなら、 手に取るのは、外国の古い小説。 重厚…

眠りの北

朝ごはんを食べてから、 こたつに突っ伏して二時間寝た。 から、今日一日がなんとなく上手く行かなかった、 まさかそうじゃないとは思うけど…… そんなことで上手く行かないのなら、 私の人生のあれや、これやは、 居眠りばっかりしてるせい? そうじゃないと…

暗い秋

昔は、秋だろうが、冬だろうが、 とにかく晴れよ、青空よとゆずらなかったけれど。 今は、青空の下の紅葉や黄葉より、 雨は降らないけれど、グレーの空に、それなりの雲。 陰気な感じがいい。 寂しいわけじゃないけど、寂しい気になれる。 更に、その気分を…

はてなの頭

パソコンやネットに詳しいわけでは全然ない。 ので、このブログを開くのにも、あたふた。 他でブログを書いているというのに。 やっぱりブログが変わると、いろいろ、はてな。 今日は、実家に行って、母に、 十年日記をプレゼント。 新年から使ってね、 あと…

はじめましての日の夜

冷たい外気に冴え冴えと輝く星。 星や宇宙は好きだけど、それ程の知識があるわけじゃない。 けど、一応私も、皆も、宇宙にある素材でできているので、 ほんとは、宇宙の謎、みたいなものも、 知ってるんでしょ、忘れてるんでしょ、と思ったり。 月並みだけど…

はじめまして

はじめまして。 ゆるく、ふわっと続けて行けたらと思います。