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眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

神の責任 (詩)

 

余白を連れて歩いていた時に

目の端を掠めたこの世の痛みによって

毎日息をするということが

棘だらけの車輪を回しているように思われた

 

痛みは空に上げる

始まりの場所に還しておこう

私たちをお創りになった方の元へ

何故最初の悲鳴から

あの方の判断は

いつも五秒遅れるのか

その五秒が

私たちの何年にあたるのか

知っておいででしょうに

 

少し先に

この星に似た星が幾つも見つかる

隠し忘れた贈りもののように

どれが本物の祝福か

どれが絶たれた望みの標本か

私たちは何も知らない

知らないということを

すり潰して飲み干し

息をしているしかない

 

車輪の棘はそのままに

青と白の縞模様の

切り揃えられた春を迎える

あの方は今日も

私たちをお創りになった責任を

おとりになる気はないらしい