眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

三つの見解

一人の人間に、一つの見解なんだろうか?(振れ幅はあれど)

 

約一カ月ぶりに更新したとたん、変なことを言うようですが。

この問題で、なかなか更新できなかったのですよね。

 

人間誰しも、気分が良くて、何でも許せてしまうという日もある。

上手く行かないことが重なって、やけになることもある。

世間に向けて、表の顔とやらを使う時もある。

 

そういうことじゃないんですけど。私の場合。

その日に何があって、どんな気分でいようと、

私の中に存在する、一つの問題に対する三つの見解。

善い・一般的・暗い。

振れ幅なし。

正反対の見解もあり。

それに対して、特に矛盾も感じてません。

多重人格ではないですよ。

 

このブログを書く前からの、

短歌をつくって一日一回更新しているブログ。

三つの見解が邪魔だったけど、

短歌ということもあり、抽象的な表現で乗り切っていた。

でも、だんだん息苦しくなってきて、

もっと自由に書ける所を求めて、はてなに来た。

もっと苦しい。

思ったままを書いていると、

以前の記事が嘘に見える場合が出てくる。

嘘なんて一度も書いたことないのに。

 

結局、三つ目のブログをつくった。

 

Amebaブログ“ひと夏の 永き”は、

善い私が、清らかな気持ちで短歌を詠む。

 

gooブログ“風の形が見える”は、

暗い私が、ぶつくさ愚痴を言う。

 

そして、このブログでは、

一般的な私が、いろいろ考えて書きたいと思います。

 

はー、すっきりした。

これで、これから各ブログ、

ストレスなく更新できます。

 

それと、いないとは思いますが、

他のブログを、わざわざ見に行かなくていいですからね。

そういう意味でブログ名を書いたのではないので。

 

それでは、これからも、このブログをよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴かない猫を抱える

“にじんでもにじまなくても月はあり鳴かないでいる猫を抱えて”

これは、私の詠んだ短歌ですが、今日はここに出て来る猫のお話です。

 

我が家に三匹いる猫の内、まだ紹介できていなかった、

末っ子の三毛の女の子、ナナ。

次男猫のサンに一か月程遅れてもらわれて来ました。

年はサンより半月遅れて生まれたそうで、同じく今四歳。

サンと同じく、野良猫の産んだ子ということで保護されていました。

 

うちに来た時は、生後三か月。

一般的なかわいいというタイプではなく、

容姿は普通といいますか……

いや、私的には、十分かわいかったですよ。

最初はおびえているのか、いつも隅っこでいましたが、

だんだんと慣れ、来てから二か月後ぐらいには、

自分から他の猫にじゃれついて、

ケンカをしたりもするようになりました。

そして、その頃からナナは、どんどん美少女になって行くのです。

逆三角形のちいさな顔、大きな瞳はキラキラ、

手足はすらりと伸び、毛並みは輝いている。

どうしたの、何が起こったの。

 

そんな風に、変わったところもあったのですが、

ただ一つ、変わらないところもありました。

鳴かない。

いや、全く鳴かないわけでは、もちろんないですが、

でも、鳴き声を忘れる程には鳴きません。

そして、それは今でもです。

人間に対しても、猫相手でも鳴かない。

ただ、人になついていないわけではなく、

気が付くと後ろにいる確率は、他の猫より多い。

ただ、無言で。

足にしがみついてくる、無言で。

背中に上る、髪をまとめているゴムをくわえ飛び降りる。

そんなこと、他の猫はしないよ。

それにどうして無言なの。

かわいい声をしてるんだから、にゃあと言ってよ。

 

じゃあ、紙に書いてよ、何をお話しするか。

にゃにゃみゃあ、にゃああ。

そしたら上手く鳴けるのに。

それなら上手く話せるのに。

ナナのママは死んじゃったの、

もっと泣きたいのに、にゃああ……

 

上手く話せないのは、私も同じ。

会話に原稿があれば、スムーズなのにな。

もう、大声で思いっきり泣いていい時は過ぎてしまったしね。

 

無口な同士、並んで黙って座っていようか。

私はたぶん眠ってしまう、眠るのは得意なの。

ナナちゃんもでしょ。

夢の中ではおしゃべりだし、泣き虫で、

ナナちゃんみたいに、高い所にも一瞬で飛び移れる。

 

私の夢の住所は、ナナちゃんの夢の場所の隣。

遊びにおいで、いっぱい話そう。

たくさん泣いてみようか……