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眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

私の放棄

 

 私は、小説や映画のジャンルとして、恋愛ものには、

 なぜかあまり興味がありません。

 自分が書くものでも、恋愛だけのことを書くとしたら、

 時々、短歌を詠むぐらいですね。

 ただ、今回は珍しく、

 その短歌から詩にもなったので載せますね。

 

 

 詩のもとになった短歌はこちらです。

 “じんじんと手足の先に伝わるはもれた悲しみ恋が破れて”

 

 

どうやら胸が破れたらしくて

もれた悲しみが

手足の先まで

じんじんと伝わって行く

今日であなたを全部失うのね

とうとうその日が来たのね

最後はどんな私を

あなたに見せましょう

少し考えてもいいかしら

私の為にはもう一分だって

惜しそうなあなた

 

あの日

手のかかる人だねって

微笑われて

嬉しかったなんて

隠していたけれど

ばれていたでしょ

小さな女の子でもないのに

微笑いながら

軽蔑されていたかしら

少しでも愛しいと思ってはくれなかったの

だってそれが本当の私なのに

 

二十センチも上から

視線を注がれて

頬が薔薇色になって

散ってしまいそうだった

みっともなかったかしら

だって仕方がないでしょう

あなたよりきれいな景色が

私には無くなってしまったって

震えていたのよ

 

私が小さな女の子なら良かった

あなたの腕の上にふわり座って

「寒い」って言ったなら

悲しいことからいつも守ってもらえるのに

 

こうしましょう

私は世界の摂理を壊す

私は私を放棄して

小さな女の子になるの

そしたらあなたは私の手を引いて

ここを後にするのよ

一分あれば叶うことなの

世界は崩したままでいいわ

一分あれば叶うことなのよ