眠りの南

正座したまま一時間眠れる、そんな主婦の、読み書きと猫の日々

午后四時

 (私のブログ“ひと夏の 永き”より・詩)

 

時がしんしんと降っている

日々がさらさらと積ってゆく

はしゃぐことは一つもなくて

泣くことは選べない

 

やり直せないことたちへの追憶

保護色になるばかりの希望たち

数えていると

どの位細かく人生を切って

割り当てればいいのかわからなくなる

鋏は錆びたままなのに

 

明るいことを言うのは簡単

絶望一色に塗るのも楽かな

誰にも

自分にさえ

反感を持たれないように笑って

毎日すべきことをする

できなかったことを後で上手くさばく

心を穏やかに保つ

これだけできれば上等

 

あのね

誉めてくれなくていいから

先のことまで全部許して

約束して

実行して

安心させて

一番後ろから

一番先までだよ

少しぐらいなら

怒ってもいいからね